文學ト云フ事

って番組を昔、フジテレビでやってました。
昔のフジテレビの深夜番組は面白かったなー。


こないだの堀江先生のトークにて。
例えば『おぱらばん』に収録された「ドクトール・ウルサン」という作品の中に出てくる
「プレイヤード版」「セリ・ノアール」という単語。
プレイヤード版はいわば文学全集で、セリ・ノアールというのはミステリー叢書の名称だそうです。
そして、その二種類の書物は、同じ出版社から刊行されている、と。
そのことから、その書物らが置かれた部屋の持ち主は、純文学から通俗文学までをたしなむ人物、
もしくはその出版社と関係が深い人物であろう、と推測ができる。
そうやって一つ一つの単語や表現を自分自身で調べながら紐解いていくというのが文学の研究である、
そうおっしゃってました。


でも昨今は、なんでもかんでも説明しないと、誰も自分から調べようとはしないで、
与えられているものしか受容しない、そんな状況。
”わかりやすい”ものがもてはやされるような風潮。
なんか、つまんない世の中になってしまったようです。